こんにちは、taikiです。
最近、他のことをやっているのでこのブログをサボりがちです。
楽しみにしてくれている人、ごめんなさい。細々と続けるので暖かく見守ってください。
最近、Voicyで有名なサウザーさんがネット芸人(?)の田端さんとサラリーマンの良い・悪いについて議論をしていました。
【田端さんの放送を聴いて】
名指しでdisって頂き、身に余る光栄と思っております。まず、勤め人を十把一絡げにしている、とのご指摘から。物事の批判には『代案』の存在が欠かせぬと考えます。僕は勤め人をdisりますが代案を明示しています。労働力以外の商品を持つこと。『勤め人卒業』『勤め人+α』 https://t.co/MjhpIhgrC6— サウザー (@Fist_of_Phoenix) 2018年5月5日
サウザーさんのリーマンdisりは会社に非モテっぽい – Tabata Shintarohttps://t.co/so9qaTHLLg#Voicy
— 田端 信太郎 (@tabbata) 2018年5月5日
お二人の意見が異なるのですが、なぜそのギャップが起きたのかを私なりに考えましたので、せっかくなのでまとめておこうと思います。
働き方のセグメントを分けて考える
この議論を考える際に、働き方を大きく4つのセグメントに分けて議論すると考えやすくなります。
セグメントと聞いてピンとこない人はこの際覚えちゃいましょう。
セグメントとは、市場の中で共通のニーズを持ち、製品の認識の仕方・価値づけ・使用方法、購買に至るプロセス、すなわち購買行動において似通っている顧客層の集団のこと。
出所:グロービス経営大学院
要はザックリと同じような属性を持つグループに分けて考えようということです。
働き方セグメント
働き方には大きく分けて2つあります。
1つはサラリーマンのような誰かに雇われて働く働き方と経営者やフリーランスのように自分がオーナーとして働く働き方です。雇われる人かそうでないかですね。
この軸と現状の働き方に対して満足しているか、不満を感じているかの軸で4つに分けて議論をしてみましょう。
図にするとこんな感じです。
サウザーさんの視点
サウザーさんのVoicyは、どんな人を対象にしたメディアなのかというと①のサラリーマンで現状に不満を持っている人でしょう。そんな人達にサラリーマンとして搾取されるのはよくないから、自分の商品を作って自分の商売をすれば(すなわち④に移動すれば)もっと楽しくて幸せになるよと言うのがサウザーさんの主張していることです。
図解するとこんな感じ。
サウザーさんも務め人として楽しく働いている人がいること(③の人がいること)は否定はしないと思います。③の人はサウザーさんの顧客ではないから議論から排除しているのでしょう。メディアとは不特定多数の人に発信しているように見えますが、そんなことはありません。成功しているメディアこそ明確な顧客イメージを持っているものです。
田端さんの視点
これに対して、田端さんはこんな感じで議論しているように見えます。
田端さんは、ご自身のVoicyでサウザーさんの主張の80%ぐらいは正しいと言っています。この80%は①のセグメントに対する主張は正しいといっているのでしょう。残りの20%は③の議論のように見えます。
田端さんはエクストリームサラリーマンとして楽しく伸び伸びと仕事をしているのは周知の事実です。そんなご自身のポジションを踏まえて、③のセグメントに属する楽しく働くサラリーマンもいますよと言っているのでしょう。
若干議論のベースがズレていますよね。
サウザーさんは①を対象に議論をしているけど、田端さんが③を引っ張ってくるから議論がずれちゃうのかなぁと思いました。
まとめ:相手に自分の議論の前提を伝えよう
今回は、私が勝手に考えたのでもご両人に聞いたら「違う!」と言われるかもしれません。
しかし、私にはそう見えちゃったんだからしょうがない(笑)
仕事をしていてもこの議論の前提がズレることがよくあります。
前提がズレると何を議論しているのかわからなくなるので、「私は全体をこう捉えていて、今はこの部分について議論している」ということを相手に伝えましょう。毎回自分がこれを徹底していると議論を外す人達もだんだん学んできて、議論が噛み合うようになってきます。
議論が噛み合わないのを人のせいにせずに、常に自分が見えている全体像を相手と共有することによって議論を正しく促しましょう。
以上「サウザー田端議論に学ぶ物事をセグメントに分けて考える方法」でした。
ちなみに、私は両氏とも好きです。
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