官僚的な大企業病は簡単に治らないので、距離を置いて付き合おう

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コンサルを長いことやっていると大企業プロジェクトを幾つか経験することになります。
大企業といってもいろいろとありますが、役所的な元国営企業なんかを顧客にすると特にロジカルシンキングに燃える経験の浅い若い人は、官僚的なクライアントにストレスが貯まり、潰れてしまう人がいます。

かん りょうせい 【官僚制】
1.〔bureaucracy〕 厳格な権限の委任と専門化された職務の体系をもち,合理的な規則に従って組織の目標を能率的に実現する管理運営の体系。行政機構をはじめ,企業・労働組合などの大規模な組織に見られる。
2. 硬直した形式の重視,権威主義的な傾向をもつ制度や機構を批判的にいう語。

ここでは2の方の意味ですね。

官僚的な組織の中で、よく聞かれるのが「あの人はすごく優秀だ」というフレーズです。
この「優秀」の定義も話を聞いて掘り下げていくとこんな意味合いです。
・事務処理能力が高い
・上司に言われたことを正しく理解する
・学歴が良い

上の人間からしたら非常に使い勝手のよい兵隊なわけです。
自分の支持したことを完璧にすごいスピードでこなすんですから、かわいいに決まっています。
この手の人が新規事業担当とか組織のトップになると大変です。
支持してくれる・支持できる人がいなくなると困ります。(まぁ、ここに漬け込むのがコンサルでもあったりしますが)
今まで数十年の間、指示されたことを的確にこなすことに命をかけてきた人が、やったことないことに取り組むのは大変です。
しかも優秀とか立派と散々褒められてきた人ですから変なプライドがあり、素直になりきれません。
自分でリスクを取って意思決定して、物事を進めるといった訓練がされてないんだから、出来なくても当然です。
減点法による評価が作った組織の被害者と考えましょう。

しかし、残念ながらコンサルのクライアントとして対峙する際には、こんなタイプの人が多いです。
こういうクライアントに対峙した時に、コンサルタントはどうするか。
間違っても、この人を変えてやるとかこの組織を変えてやるとか思い上がらないことです。
どんな大企業でも超・再生フェーズであれば可能性は十分ありますが、利益が出ていて会社に余裕があるような場合は無理です。
とにかく割りきって自分の与えられたスコープをキッチリこなしましょう。
私も使命に燃える若かれし頃は、「こうすればもっと会社は良くなるのに!!」と思いクライアントと議論を重ねることもありましたが、経験を踏んで分かりました。
組織も人も本当の危機感がないと変わりません。
また、クライアントも心の底では本当は変革なんて望んでいません。
クライアントもサラリーマンであり、自分がリスクをとって何かをやっているわけではないのです。(オーナー社長は別です)
割りきって淡々とこなしましょう。
このあたりに共感できるようになってしまったら、コンサル卒業も近いです。
(それでもコンサルが好きな人は今いるファームでパートナーを目指しましょう。)

官僚的な組織で駄目になる話は、上念さんの本に面白く書いてあります。

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