仕事しててもネットしててもフワッとしていてよく意図のわからない事を言ったり、書いたりする人っていませんか??
パーソナルなブログならまだしも、仕事において立場がある人がそれをやると現場の人は「???」ってなりますよね。
まぁ、官僚特有の「玉虫色の言葉」なんかは、典型的なフワフワワードですね。
そんな意図のよくわからない記事を見つけたので、それをネタに考察してみましょう。
何を言いたいのかまずは考えよう
先日ニュースサイトを見ていたら、こちらの記事を見つけました。
社会人1年生と2年生のギャップが大きい「既に辞めたい」と「定年まで働きたい」に注目すべきでしょう。
1年働くと会社のいろんな部分が見えて、「この会社に長いこといても意味ないな」とか「この会社も長く…https://t.co/7tuYfsw1JP #NewsPicks— taiki (@datsusala_blog) 2016年4月15日
社会人1年目と2年目各500人にアンケートをとって、集計した結果を貼り付けましたということはわかったのですが、メッセージが弱いのです。
定年まで働きたい人が2年目になると半分になるとでも言いたいのでしょうか。
事実を述べられているだけで、示唆がないから面白みがありません。
こういう資料を作ると事業会社であれば、「で、何なの??」と先輩や上司に言われます。
外資系やコンサルであれば「で、So whatは何??」と言われ、
投資銀行や投資ファンドであれば「で、これでどうやって儲けるの?」と言われます。
このような立場と意見を明確にしない資料は見ても面白くありません。
的外れであったとしても、「俺はこう考えた」というのが見えていないと議論にすらなりません。
俺ならこうしてみる
偉そうなことばかり言っていてもよくわからないので、こうしたらもっと面白いんじゃないかというのを具体的に考えてみましょう。
私が着目した点は1年目と2年目のギャップが多いところです。
具体的には、「既に辞めたい」と「定年まで働きたい」です。
1年目と2年目の意見が大きく異る部分に着目して、なんでそうなるのかを考えるとアンケートに対する考察が深まります。
どうですか??
1年間働くと会社のダメな部分も見えてきて、「これはないww」とか「一生ここにいるなら死んだほうがマシww」とか思うのでしょう。
夢を抱いて入社した会社も2年目になると現実的になるということをなんじゃないでしょうか。
ここからこんな仮説が立てられませんか?
「終身雇用制も入社数年後で10-15%程度の社員しか希望していないし、組合が騒いでるだけなんじゃないの?」
「実はクビ切られたほうが次のステップに進めるからよかったりしない??」
「まだ終身雇用とか言って消耗してるの??」
投資銀行であれば「最近の若者はリストラに抵抗がなくなってきているんで、リストラしたら利益が出そうな会社は狙い目ですよ」とか言ってくれると「では、リストラしたら利益が出そうな狙い目の会社は具体的にどこだ?」と言った感じで、次のステップに議論が進むと思いませんか??
主体性のない資料を作るなら作らないほうがマシ
資料を作るにしても議論をするにしても同じなのですが、まずは自分の意見を持ちましょう。
「俺はこう考えたけどどう思う??」と常に問いかけましょう。
自分の仮説が間違っていても良いのです。
毒にも薬にもならない資料や議論をするのは、時間の無駄なのでやめましょう。